【ダイエー】営業益は32億円の黒字に転換、最終赤字続く
ダイエーが発表した2011年2月期連結業績は、営業利益が32億円と前期の11億円の赤字から黒字に転換した。しかし、支払利息の負担などで経常損益は11億円の赤字(前期は47億円の赤字)、さらに減損損失計上の影響などから純損益は53億円の赤字(前期は118億円の赤字)だった。
家賃削減などの経費カットで営業黒字を確保したものの、昨年10月に公表した営業利益予想は13億円ほど下回った。これは営業収益(売上高と不動産収入などの合計)が従来予想を181億円下回る9118億円(前期比6.7%減)となったことが主な要因。
12年2月期については、営業収益8900億円(2.4%減)、営業利益50億円(54%増)の減収増益を予想するが、将来の店舗撤退費用を前倒し計上する資産除去債務の影響で純損益は125億円の赤字と4期連続の赤字を見込む。