【マツキヨHD】マツキヨ・隼田社長を更迭、吉田会長が社長を兼務
ドラッグストア最大手のマツモトキヨシホールディングス(HD)は11月17日、中核事業会社のマツモトキヨシの隼田登志夫社長(55歳)が12月1日付で退任し、会長の吉田雅司氏(62歳)が社長を兼務する人事を発表した。
マツキヨHDは前期にミドリ薬品(鹿児島市)、中島ファミリー薬局(長野県須坂市)、ラブドラッグス(岡山市)の3社を買収して売上高を大きく伸ばしたものの、本業の収益力を示す営業利益は2010年3月期が前期比8.6%減、11年3月期上期も11.1%減と不振が続く。マツキヨHDは今回の人事を「営業改革を早期に実現するため」としているが、隼田氏の社長退任は事実上の更迭人事と見られる。
マツキヨの会長兼社長となる吉田氏は持ち株会社の社長兼COO(最高執行責任者)を兼務しており、松本南海雄会長兼CEO(最高経営責任者)に次ぐグループナンバー2のポストにある。持株会社と事業会社の連携を強化することで収益改善につなげていく方針だ。
隼田氏は2009年4月1日に常務から社長に昇格したばかり。持ち株会社の執行役員にはとどまる。