【ダイエー】通期でも35億円の営業赤字転落、10年2月期
売上の低迷が続くダイエーは2010年2月期の連結業績予想を下方修正、営業損益は従来予想より50億円減り、35億円の赤字(前期は59億円の黒字)に転落する見通しとなった。営業収益は従来予想から150億円減の9700億円(前期比6.8%減)にとどまる模様。特別損失計上で純損益は従来予想から70億円悪化し、125億円の赤字(前期は236億円の赤字)となりそうだ。
消費低迷と競争激化への対応から値下げを拡大しているダイエーだが、売上高と粗利益の減少が止まらず、業績不振が深刻化している。これまでのリストラの過程で資産売却と負債圧縮を進めてきたことから、2009年3~11月期末時点で有利子負債は818億円にまで減少、自己資本比率も35.6%と比較的安定しているが、今後も大幅な赤字が続くようだと再び経営危機が表面化することになる。
同社が発表した2009年3~11月期の連結決算は、営業収益が前年同期比6.3%減の7310億円と落ち込んだ。コスト削減によって販売管理費を4.0%減らしたものの、売上総利益が6.5%減ったことで営業損益は40億円の赤字(前年同期は30億円の黒字)になった。売上総利益率は前年同期から0.1ポイント低下の29.7%、売上高対比の販売管理費率は0.9ポイント悪化の38.2%にまで上昇した。純損益は66億円の赤字(前年同期は10億円の黒字)だった。