北海道が地盤の食品スーパー、アークス(札幌市)は6月29日、青森など北東北3県で47店舗を展開する同業のユニバース(青森県八戸市)を株式交換方式で完全子会社化すると発表した。10月21日付でユニバースの株式1株に対してアークスの株式1.205株を割り当てる。
ユニバースの売上高は1025億円(2011年4月期)で、アークスの3036億円(11年2月期)と合わせると4000億円超となり、食品スーパーでは業界最大手のライフコーポレーションに次ぐ規模となる。
アークスはラルズ(札幌市)の横山清社長(現・会長、アークス社長)が中心となり、福原(帯広市)、ふじ(旭川市)などと経営統合して生まれた持ち株会社。事業会社の独自性を維持しながら、仕入れや情報システム、物流面などで統合効果を発揮、道内最大手スーパーとなった。
一方のユニバースは青森県内では最大手の食品スーパーで、細かい労務管理など生産性向上策に定評があり、増収増益を続けている優良企業。アークス傘下に入った後も経営陣や店舗名はそのまま残し、経営の自主性を保つものと見られる。
両社の経営は順調だが、規模を拡大することでイオンなど流通大手に対抗する。両社は共同仕入機構のCGCグループの主要メンバーで、トップ同士の交流が深かった。