オークワ、営業利益は23%減、既存店4.4%減収響く
準大手スーパーのオークワ(和歌山市)が発表した2010年2月期の連結業績は、08年に買収した東海地方が地盤の食品スーパー、パレが通年で寄与した効果などで売上高は前期比4.7%増の2794億円となったが、単体の既存店売上高が4.4%減と不調で、営業利益は23.2%減の58億円にとどまった。販売管理費率が0.59ポイント増加して26.6%となる一方、売上総利益率は0.15ポイント低下の25.0%となり、売上高営業利益率は0.7ポイント悪化の2.1%となった。純利益は棚卸評価損約12億円を特別損失として計上した影響で43.8%減の23億円となった。
オークワ単体では岐阜県にスーパーセンター業態を1店、岐阜県と愛知県に大型食品スーパーを1店新設するなど4店の新店のうち3店を東海地方に集中した。そのほか、子会社のパレが2店舗を出店するなど、期末店舗数は単体で146店、グループ全体で172店(外食店舗を除く)となった。
11年2月期は売上高に不動産収入などを加えた営業収益が0.3%増の2904億円、営業利益が6.1%増の62億円、純利益は18.7%増の28億円を見込む。