「一蘭」独禁法違反か=カップ麺など価格拘束疑い―公取委
人気ラーメンチェーン「一蘭」(福岡市)がカップ麺などの小売価格を拘束していた疑いがあるとして、公正取引委員会が独禁法違反容疑で同社を調査していることが29日、関係者への取材で分かった。 関係者によると、一蘭は家庭用カップ麺や乾麺などの自社商品について、希望小売価格で販売するよう小売店に強制していた疑いが持たれている。値崩れを防ぎ、ブランドイメージを維持しようとしたとみられる。 独禁法は、メーカーが流通業者の販売価格を拘束する行為について、「再販売価格の拘束」に当たるとして原則禁じている。消費者にとっては、商品を安く購入する機会が奪われることになる。 ホームページなどによると、一蘭は福岡発祥の人気豚骨ラーメンチェーン。3方向をついたてやすだれで仕切ったカウンターが特徴的で、国内外に87店舗を構える。昨年発売したカップ麺「一蘭 とんこつ」(税込み490円)は、約8カ月で累計出荷数500万食を突破したとしている。 一蘭の担当者は取材に対し、「任意の調査を受けていることは事実。全面的に協力している」とコメントした。 〔写真説明〕公正取引委員会
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