ネクストミーツ、代替肉商品を約30%値下げ、主力の4品
代替肉のネクストミーツ(東京都新宿区)は4月1日から、主力4商品の卸売価格を約30%値下げする。生産量の拡大や生産の効率化によって価格引き下げを実現し、全国のスーパーでの取扱拡大につなげる。
NEXT焼肉シリーズの「NEXTカルビ1.1」「NEXTハラミ1.1」「NEXTカルビ2.0」は約28%、「NEXT牛丼1.2」は約30%値下げする。同社の公式オンラインストアでは、3月17日から先行して価格を引き下げている。
2021年5月から始まった同社の事業年度の売上高は、前年度比で20倍以上に拡大、生産量が大幅に増えている。代替肉の製造工程はまだ確立されていないため、今後も生産の効率化は可能だとしている。
米国産の冷凍バラ肉の卸売価格が2022年1月時点で前年同月比約52%増となるなど輸入牛肉の価格は高騰しており、外食店や小売店では値上げが相次いでいる。一方、気候変動問題、食糧問題への関心や健康意識の高まりなどから代替肉の需要は急速に拡大している。
ただ、マイボイスコムが20年12月に行った代替肉に関するアンケート調査では、「気になること・不安なこと」として18.2%が「価格が高そう」を挙げており、ネクストミーツによる価格引き下げが購入者の増加につながることが見込まれる。