米物価、40年ぶり高水準=原油高騰で7.9%上昇―ウクライナ情勢が波及・2月

時事通信
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ガソリンスタンドで給油する男性
〔写真説明〕ガソリンスタンドで給油する男性=9日、米ロサンゼルス(EPA時事)

 【ワシントン時事】米労働省が10日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.9%上昇した。ウクライナ情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高騰により、伸びは前月(7.5%)からさらに加速し、1982年1月(8.4%上昇)以来40年ぶりの大きさとなった。

 米景気は新型コロナウイルス危機から回復する中で、需要の急増に原材料や人手の供給が追い付かない状況が続いている。CPIは、ロシアのウクライナ侵攻を背景とした原油高が重なり、強いインフレ圧力が継続していることを示した。

 変動の激しい食品とエネルギーを除いた「コア指数」も6.4%上昇と、82年8月(7.1%上昇)以来の大きな伸び。

 内訳は、ガソリンが38.0%の大幅上昇。中古車・トラックは41.2%、衣料品も6.6%それぞれ上昇した。エネルギーにとどまらず、価格上昇が幅広い項目に波及している。

 中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は高インフレが長期化することを阻止するため、15、16両日の金融政策会合で事実上のゼロ金利政策を解除し、その後も利上げを継続する方針だ。

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