カスミ、イオン、マルエツらが進めるSMのレジレスは将来の選択肢か、歴史の必然か
レジレス化こそがセルフサービスの完成形?
スーパーマーケットのようなセルフサービス業態のレジ台数は、多くがピークに合わせて設定されています。私のようにピークを避けて買い物に行くと、設置されているものの稼働していないレジのなんと多いことかと思います。そう考える時は当然レジ待ちをしているわけで、すっきりしない気持ちで、ただそこにあるだけのレジを眺めるわけです。
かといって全レジに常に人をはりつけるわけにはいかず、セルフレジもいいかもしれませんが、顧客がそこで商品スキャンをしている間にも列はできてしまいます。ここはやはり、スマホでもカートでも画像認識でもいいのですが、レジレスの仕組みがよいのではないでしょうか。
有人レジに人がいない時間を作るくらいなら、そんなレジはいっそなくしてしまえば、それだけ店も広くなります。カスミが提供する決済システムの3択は、顧客にも店にも合理的なように思われます。さらに言えば通常レジをセミセルフに置き換えてもいいかもしれません。今はまだ先行事例に思えても、いつの日か振り返れば、レジこそムリ・ムダ・ムラの権化で、レジレス化によってセルフサービスが完成したという歴史になるはずです。