東急ストアの「デリマーケット」2号店レポート 外食縮小のなかグローサラント型店舗を出店する理由

2021/08/06 05:55
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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     東急ストア(東京都/須田清社長)は7月21日、グローサラント型の新フォーマット「デリマーケット」の2号店を、JR中央・総武線「飯田橋」駅直結の商業施設内にオープンした。新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下で駅やイートイン利用が減少傾向にあるなか、同社はどのような店づくりをしているのか。

    JR中央・総武線「飯田橋」駅の新西口正面から見える、視認性の高い場所にオープンしている
    JR中央・総武線「飯田橋」駅の新西口正面から見える、視認性の高い場所にオープンしている
    「プレッセ飯田橋デリマーケット エキュートエディション飯田橋店」の外観
    「プレッセ飯田橋デリマーケット エキュートエディション飯田橋店」の外観

    売場面積は1号店の1.5倍

     同店がオープンしたのは、JR東日本子会社のJR東日本クロスステーション(東京都)が運営する商業施設「エキュートエディション飯田橋」の2階部分。2018年9月に大規模複合施設「渋谷ストリーム」(東京都渋谷区)に出店した1号店に続く「デリマーケット」の2号店である。

     売場面積は1号店の約1.5倍となる244㎡。「デリマーケット」の名のとおり総菜を中心に、飲料、酒類、菓子、デザート、加工食品など1854SKUを販売する。

    「1人の食事は窮屈」
    安全な飲食空間を提供する

     1号店の開業から3年近くが経過し、さらに現在はコロナ禍で駅やイートイン利用が減少傾向にあるなか、なぜ今、東急ストアはデリマーケット2号店を開業したのか。
     同社営業本部副本部長兼商品統括室長の大堀友二氏は「コロナ感染拡大が長期化し、自宅で1人で食事をすることに窮屈さを感じている人は少なくない。そうしたなか安全が担保されたオープンな飲食なスペースを提供するべきだと考えた」と説明する。

    2号店のイートインスペース。アクリル板の設置など感染防止対策に注力する
    2号店のイートインスペース。アクリル板の設置など感染防止対策に注力する
    テラス席を合わせて計30席を用意している
    テラス席を合わせて計30席を用意している

     こうした考えも含めて、同店はコンセプトに「Iidabashi Deli Style」を掲げる。総菜をメーンに扱い、飯田橋を訪れるさまざまな人に、1日のあらゆる時間帯にあった食シーンを提供できる店をめざしている。

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    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

    最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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