東急ストアの「デリマーケット」2号店レポート 外食縮小のなかグローサラント型店舗を出店する理由

2021/08/06 05:55
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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    総菜のSKU数は削減
    出来たて商品に注力する

     「デリマーケット」で注目される点は、出来たて総菜の提供とバイオーダーに挑戦している点である。

     まず1号店同様に店内の一角にショーケースを設置し、店内加工のサラダや総菜を販売。来店客が好みの総菜やサラダを選べる「デリボックス」「マイセレクトサラダ」を提供している。

    「マイセレクトサラダ」(780円:以下、税抜)はショーケースの中から、サラダのメーンの具材とトッピングが選択できる
    「マイセレクトサラダ」(780円:以下、税抜)はショーケースの中から、サラダのメーンの具材とトッピングが選択できる
    デリボックス」(980円)の提供コーナー
    「デリボックス」(980円)の提供コーナー
    主菜、副菜、米飯、サラダをそれぞれ複数のメニューの中からチョイスする
    主菜、副菜、米飯、サラダをそれぞれ複数のメニューの中からチョイスする

     レジカウンターでは、コーヒー専門店「猿田彦珈琲」の豆を使用した淹れたてコーヒーやクラフトビールを提供するほか、ピザとホットサンドをバイオーダーで提供する。

    レジカウンターではバイオーダーでクラフトピザやホットサンドを販売する
    レジカウンターではバイオーダーでクラフトピザやホットサンドを販売する
    「マルゲリータ」(ホール1枚980円)
    「マルゲリータ」(ホール1枚980円)

     そのほか総菜カテゴリーの商品では、弁当や温総菜、寿司を扱い、これらは基本的にアウトパック商品とした。総菜カテゴリー全体のSKU数は136と1号店よりも3割弱減らしている。作業効率を向上させて、出来たて商品の提供により注力する方針のためだ。

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    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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