米コストコ、6〜8月期の既存店売上高は11.4%増、ECは90%の増収
米会員制倉庫店最大手のコストコ・ホールセールが発表した2020年6〜8月期の売上高は、既存店ベースで前年同期比11.4%増と2ケタの増収となった。地域別では、米国が11.0%増、カナダが9.1%増、その他海外が16.1%増だった。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛が各国で長引く中、食品や日用品のまとめ買いが増えた。
米国内の店舗の来店客数は1.2%増、平均客単価は12.7%増だった。コストコの店舗は倉庫型で面積が広く、天井も高いことから、他の店舗に比べて感染リスクが低いと見られていることが客数の増加につながっているようだ。
EC(インターネット通販)売上高は、90.6%増と大きく伸びた。食品を中心に利用者が増加した。ECサイトは米国とカナダ、英国、メキシコ、日本など8カ国・地域で運営している。
会費収入を含む6〜8月期の営業収益は12.4%増の533億ドル(約5兆6000億円)、営業利益は31.9%増の19億ドル、純利益は26.6%増の13億ドルだった。感染防止対策や従業員への報酬上乗せなど新型コロナ関連で2億8100万ドルのコスト増となったが、売り上げの増加で吸収した。
20年8月期通期の業績は、営業収益が前期比9.2%増の1667億ドル、営業利益が14.7%増の54億ドル、純利益が9.3%増の40億ドルだった。コストコは米国、カナダ、メキシコ、英国、日本など12カ国・地域で店舗を展開しており、期末店舗数は795店舗となった。