Jフロント、20年2月期の営業利益は1.4%減の403億円に、67億円の下方修正
大丸松坂屋百貨店やパルコを傘下に持つJ.フロントリテイリングは3月16日、2020年2月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比1.4%減の403億円になったようだと発表した。従来は14.9%増の470億円を見込んでいたが、67億円の下方修正で一転して減益となった。
消費増税後の消費低迷に加え、暖冬による衣料品販売の苦戦や1月以降に生じた新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド(訪日外国人)消費の落ち込みなどが影響した。売上収益は従来予想を114億円下回り、前期比4.5%増の4806億円となったようだ。同社が発表した20年2月の月次売上高は、主力の百貨店事業の売上収益が前年同月比で27.9%の大幅な減少となった。
また、百貨店事業で選択定年を拡大したことにより割増退職金などの追加費用が発生、一部事業・店舗の減損損失も計上することから、純利益は従来予想を48億円下回り、前期比23.2%減の210億円となった。