インバウンド需要にも対応する都市型小型店「西友蒲田中央店」を徹底解説

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

西友蒲田中央店外観

西友蒲田中央店

〒144-0052 東京都大田区蒲田5-28-8
電話番号:03-6715-7226
JR京浜東北線「蒲田」駅、京浜急行電鉄本線「京急蒲田」駅から徒歩6分

見どころ

▶すべてアウトパック商品で構成された総菜売場
▶生鮮3品で自社PB「食の幸」シリーズの商品を強化
▶ドラッグストアが少ない立地を踏まえ、日用品の扱いを拡充

 西友(東京都/楢木野仁司社長)は6月26日、東京都大田区に「西友蒲田中央店」(以下、蒲田中央店)をオープンした。24年10月に閉店した「オリンピック蒲田店」退店跡への出店で、売場は地上6階建て商業ビルの1階にあり、他のフロアはフィットネスジムなどが入居している。

 蒲田中央店は、JR京浜東北線「蒲田」駅東口から350m、京浜急行電鉄本線「京急蒲田」駅西口から300mと両駅からほぼ等距離に位置する。店舗周辺は商業施設や飲食店、オフィスビルが立ち並ぶ一方で、住宅街が広がり、単身・少人数世帯が多く暮らす。

 競合店は、道路を挟んでほぼ向かい側に「まいばすけっと蒲田4丁目店」、東へ約300mに「ライフ京急蒲田駅前店」がある。一方、自社店舗は西へ約1.8㎞に「矢口ノ渡店」、北へ約3㎞に「大森店」がある。

 蒲田中央店の売場面積は約670㎡で、西友としては小型店の位置づけだ。駅利用者や近隣住民のニーズに応えるため、簡便・即食性の高い商品や、小容量タイプの商品を豊富に扱う。また、周辺にドラッグストアが少ない立地特性を踏まえ、シャンプーやリンス、歯磨き粉などの日用品を多く揃える。

 売場のトップには総菜売場を配置した。店内に厨房はなく、すべての商品がアウトパックで構成される。冷蔵ケースが並ぶ売場中央では、「彩り野菜のコールスローサラダ」(小199円、大 299円、以下税抜)や「春雨サラダ」(同)など、単身世帯や少人数世帯向けに大小2サイズの商品を用意する。

 弁当類は、自社工場で製造したオリジナル商品に加え、近隣の「大森店」で調理された商品の供給も受ける。前者では「玄米鶏のおろし竜田弁当」(499円)や「気仙沼産サバと野菜の黒酢あん弁当」(459円)など、健康志向を意識したアイテムが目立つ。

 後者は「だし香るロースカツ重」(549円)や「旨だれ仕込みの鶏もも唐揚」(219円/100g)といった、西友で売れ筋の丼ものや揚げ物をメーンに展開している。

 生鮮3品の売場では、目利きのバイヤーが

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取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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