マルトの強力ドミナントの店舗を建て替え!「ヨークベニマル大原店」開店日レポート
ヨークベニマル(福島県)は7月25日、福島県いわき市に「ヨークベニマル大原店」(以下、大原店)をオープンした。2024年2月に「いわき平店」、同11月に「泉玉露店」を出店するなど、いわき市内への出店が続く同社。同エリアの最新店ではどのような売場づくりをしていたのか。

ヨークベニマルが7月25日にオープンした大原店は、JR常磐線「泉」駅から直線距離で約3.3kmの場所にある。2023年5月から休業していた旧店をスクラップ&ビルドするかたちで開業した。「マツモトキヨシ」「ダイソー」「西松屋」などとともに、近隣型ショッピングセンター(NSC)を形成。大原店の隣接地には、福岡地盤のホームセンター「ナフコ」が出店予定となっており、オープンすればナフコ最北端の店舗になるという。
大原店が出店したのは、いわき市南東部の小名浜エリア。いわき市は同市地盤のローカルチェーン、マルトが本部を置く“お膝元”で、市内に24店舗を展開する。同じ福島県ではあるものの、ヨークベニマルは県内最多の人口を有する郡山を本拠としており、いわき市内の店舗数は15店舗(大原店を含む)と、マルトと比較すると少ない。ただ、直近は24年2月の「いわき平店」、24年11月の「泉玉露店」と、いわき市内への出店が集中しており、ヨークベニマルの市内シェアが急速に高まっている。
小名浜エリアの自社店舗としては「小名浜店」「小名浜リスポ店」があり、ヨークベニマル広報によれば、同エリアでは3割のシェアを握るという。
大原店の売場面積は1843㎡(約557坪)で、同社標準と比べるとやや小ぶりとなる。旧店の売場面積は約630坪でサイズダウンしているものの、冷蔵ケースを大幅に増やし、生鮮3品、総菜を大きく強化した。取り扱いSKU数は、食品5部門が9834、住居関連品が1925、デリカが252の合計1万2011。標準店と遜色ない品揃えとなっている。
レギュラー店であるため、MD(商品政策)は直近の新店を踏襲しているが、いくつか新商品も見られた。その一つが、総菜の「自社製ソース&ハンバーグ」だ。

25年3月に稼働開始した自社工場「郡山第四ファクトリー」(福島県郡山市)で加工した自社製ハンバーグを店内調理した商品で、「ソースが美味しい! マスタードクリームハンバーグ」「自社製デミタルタルハンバーグ」(各498円)、「自社製デミハンバーグon海老クリームコロッケ」(598円)の3種を揃える。各ハンバーグのソースもシェフ監修の自社製で、ハンバーグの下にはマッシュポテトが添えられており、手に取るとずっしりと重い、食卓のメーンとなる1品だ。

そのほか生鮮3部門売場においては、小名浜エリアは鮮魚専門店が多いということもあり、鮮魚に力を入れる。詳報は『ダイヤモンド・チェーンストア』2025年9月1日発売号でお届けする。
(店舗概要)
開店日 2025年7月25日
所在地 福島県いわき市小名浜大原字東田 97 番地
店長 我妻良賢
売場面積 1843㎡
年商目標 12億7000万円
駐車台数 686台(全体)
従業員数 110人(正社員17人、地元採用者93人)






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