アマゾン、レジなし食品スーパー「アマゾン・ゴー・グロサリー」をシアトルに出店

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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アマゾン、レジなし食品スーパー「アマゾン・ゴー・グロサリー」をシアトルに出店(メイン)
アマゾンの本社近くにオープンしたアマゾン・ゴー・グロサリーの店舗面積は約970平方メートル

 

 米アマゾン・ドット・コムは2月25日、ワシントン州シアトルの本社近くにレジなし食品スーパー「アマゾン・ゴー・グロサリー(Amazon Go Grocery)」を初出店した。同社が展開するレジなしコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」と同じようにスマートフォン(スマホ)アプリの認証によって入店を管理し、利用客は商品を手に取って店を出た時点で支払いが自動的に完了する。

 従業員用として試験運用した後に2018年1月から一般客が利用できるようになったアマゾン・ゴーは現在、シアトルやニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコで25店舗が運営されている。アマゾン・ゴーと同じく、アマゾン・ゴー・グロサリーでも店内に設置したカメラによって利用客が手に取った商品を画像認識し、スマホアプリに登録されたクレジットカードに自動課金する。

 アマゾン・ゴーの店舗面積は約110〜210平方メートルほどだが、アマゾン・ゴー・グロサリーは約970平方メートルの規模がある。食品と飲料を中心に販売するアマゾン・ゴーに対して、アマゾン・ゴー・グロサリーでは青果や精肉などの生鮮食品、アルコール類、歯磨き粉やスキンケア商品、食器用洗剤、シャンプー、紙製品などの日用品、ペットフードなども取り扱う。

 また、アマゾンが17年に買収した自然食品スーパー大手ホールフーズ・マーケットのプライベートブランド商品「365」のほか、シアトルの地元専門店のベーカリーやドーナツ、ヨーグルト、ソーセージなども取り扱う。

 米国メディアの報道によれば、アマゾン・ゴー・グロサリーの2号店については具体的な出店計画はないようだ。1号店で利用客のニーズや店舗オペレーションなどを検証した上で、多店舗化の可能性を探るものと見られる。

 アマゾンはロサンゼルスでも新たな食品スーパー業態の出店計画を進めており、リアル店舗の出店を強化している。

アマゾン、レジなし食品スーパー「アマゾン・ゴー・グロサリー」をシアトルに出店(サブ)
青果や精肉などの生鮮食品やホールフーズ・マーケットのプライベートブランド商品なども取り扱う

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