米GDP、1.4%増に上方修正=個人消費は引き下げ―1~3月期
【ワシントン時事】米商務省が27日発表した1~3月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比1.4%増と、改定値(1.3%増)から小幅に上方修正された。設備投資や住宅投資が引き上げられたものの、個人消費が下方修正された。前期(3.4%増)から大きく失速し、米景気は底堅さを保ちながらも、勢いが失われつつあることが示された。
個人消費が1.5%増(改定値は2.0%増)に引き下げられ、GDPの約7割を占める個人消費の減速が鮮明となった。一方、設備投資は4.4%増(同3.3%増)、住宅投資は16.0%増(同15.4%増)に上方修正された。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ圧力が残る中、景気の動向を見極め、利下げ時期を探る構えを示している。
◇1~3月期の米GDP確定値
国内総生産(GDP) 1.4 (1.3)
個人消費支出 1.5 (2.0)
設備投資 4.4 (3.3)
住宅投資 16.0(15.4)
輸出 1.6 (1.2)
輸入 6.1 (7.7)
政府支出 1.8 (1.3)
国内最終需要 1.8 (1.7)
GDPデフレーター 3.1 (3.1)
PCE 3.4 (3.3)
PCEコア 3.7 (3.6)
(注)増減は前期比年率(%)、▲はマイナスまたは低下、カッコ内は改定値