米物価、2.5%上昇=5カ月ぶり伸び拡大―2月

時事通信社
Pocket

食品スーパーで買い物をする男性
〔写真説明〕食品スーパーで買い物をする男性=2月14日、米メリーランド州ベセスダ(EPA時事)

 【ワシントン時事】米商務省が29日発表した2月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇した。市場予想と同じで、前月(2.4%上昇)を上回った。伸びが加速するのは5カ月ぶり。前月比では鈍化したものの、インフレ低下のペースは鈍い。

 価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年同月比2.8%上昇。前月(2.9%上昇=改定)からやや減速した。 

 項目別では、サービス価格が3.8%上昇と、全体の伸びを引っ張った。労働市場が堅調さを保ち、賃金が上昇していることが背景だ。モノの価格は0.2%低下。自動車など耐久財が下落した。エネルギー関連もマイナスだった。

 連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ率が目標の2%に向かって低下する中で、利下げ時期を探っている。ただ、根強いインフレ圧力も警戒しており、経済指標を慎重に見極めて判断する方針だ。

 一方、2月の個人消費は前月比0.8%増と、伸び率は1月(0.2%)から大きく拡大した。  

◇米PCE物価指数
              1月   2月
PCE   前月比    0.4  0.3
      前年同月比  2.4  2.5
PCEコア 前月比    0.5  0.3
      前年同月比  2.9  2.8

個人消費・所得
個人所得  前月比    1.0  0.3
可処分所得 前月比    0.4  0.2
個人消費  前月比    0.2  0.8
 モノ   前月比   ▲1.5  0.5
 耐久財  前月比   ▲2.5  1.4
 非耐久財 前月比   ▲0.9  0.1
 サービス 前月比    1.0  0.9
貯蓄率          4.1  3.6

(注)単位%、貯蓄率を除き上昇/増加、▲は低下/減少

関連記事ランキング

まだデータがありません。

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態