日産・ルノー、グーグル傘下ウェイモと自動運転事業の開発で独占契約

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 6月20日、日産自動車と連合(アライアンス)を組む仏自動車大手ルノーは、米グーグルの持ち株会社アルファベット傘下のウェイモと無人の自動運転車サービス事業の開発で独占契約を結んだと発表した。写真はウェイモの自動運転車。2018年11月撮影(2019年 ロイター/Caitlin O辿ara)

[東京/パリ/デトロイト 20日 ロイター] – 日産自動車と連合(アライアンス)を組む仏自動車大手ルノーは20日、米グーグルの持ち株会社アルファベット傘下のウェイモと無人の自動運転車サービス事業の開発で独占契約を結んだと発表した。3社は各市場の分析や商業・法規面の課題などを共同で調査。まずは日本とフランスで事業の可能性を検討した後、中国を除く他の海外市場でも事業化を検討する。

日産とルノーは両社の車両や制御技術をベースに、自動運転車の実証実験が豊富で自動運転に欠かせない人工知能(AI)に強いウェイモと組むことで、高度な技術開発を進めたい考え。

ウェイモはすでに米国の公道で無人による自動運転タクシーのサービスを展開。その走行データやノウハウを活用し、3社で自動運転タクシーや荷物配送サービスの早期実用化を図る。

日産とルノーはまた、事業化の加速に向けたアライアンスの合弁会社をフランスと日本にそれぞれ設立する予定。一方、ルノー・日産アライアンスの事業開発責任者であるHadi Zablit氏は、今後のウェイモへの投資について、検討している「選択肢の1つ」と述べた。

今回の契約は期限付きの独占的なもので、それぞれ競合他社との協力を禁じている。期限については非公表。日産・ルノーとアライアンスを組む三菱自動車も将来的に加わる可能性がある。

日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は無人の自動運転車サービス事業への「早期参画を目指す」と述べ、ルノーのティエリー・ボロレCEOも、同事業の「潮流の最前線に立つ」とコメント。

ウェイモのジョン・クラフチェックCEOは、3社の連携により「人とモノの運搬を安全に行うための革新的なモビリティ・ソリューションの提供が可能となることを期待する」と語った。

(白木真紀 in Tokyo, Paul Lienert in Detroit and Laurence Frost in Paris)

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