米グーグル、廉価版スマホ「ピクセル3a」発表 販路も拡大

ロイター
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5月7日、米アルファベット傘下のグーグルは年次開発者向け会議「I/O」で、スマートフォン「Pixel(ピクセル)」の低価格機種を発表した。ロンドンで1月撮影(2019年 ロイター/Hannah Mckay)

[ニューヨーク/マウンテンビュー(米カリフォルニア州) 7日 ロイター] – 米アルファベット傘下のグーグルは7日、年次開発者向け会議「I/O」で、スマートフォン「Pixel(ピクセル)」の低価格機種を発表した。また、ベライゾン・コミュニケーションズの独占販売をやめ、他の通信業者を通した販売も開始すると表明。ハードウエア戦略を大きく転換させた。

グーグルはピクセルを3年前に投入。ただ米アップルや韓国のサムスン電子のスマホと比べて販売は鈍かった。

新たに投入する「ピクセル3a」の価格は399ドル。本体の前面にカメラが1つ搭載されている。昨年発売した「ピクセル3」の価格は799ドル。ピクセル3aはピクセル3と同じ13カ国で販売される。

ピクセルはこれまでもTモバイルUS、スプリント、USセルラー上で利用できたが、ベライゾンに加えこれらの携帯事業者も8日から端末販売を開始する。

関係筋によると、グーグルは通信大手AT&Tとも協議を行ったが、見解の相違が埋められなかった。ただ両社は将来的な販売を巡り協議を継続している。

アナリストは、中価格帯の端末投入でグーグルはスマホ業界で存在感を増す可能性があると指摘。ピクセル3aのほか、画面が0.4インチ大きい「ピクセル3aXL」(価格は479ドルから)は競合社を脅かす可能性があるとしている。

グーグルはまた、個人情報保護のための新たなツールを発表。グーグルマップや検索で「Incognito mode」を使うと、企業がユーザーの閲覧履歴などにアクセスできなくなるという。年内に導入する計画という。

また、スマートスピーカーやサーモスタット、セキュリティーアラームなどの製品に関する新たなサイトを立ち上げた。サイトでは、こうした製品に搭載されているマイクやカメラなどのセンサーがどのように作動するかを説明している。ユーザーは、センサーが記録した内容を確認して削除もできるという。

アンドロイドのプロダクトマネジメントのディレクター、ステファニー・カスバートソン氏は「セキュリティーとプライバシーに焦点を当てている」と説明した。

人工知能(AI)を搭載したグーグル・アシスタントを使い、レンタカーをウェブサイト上で予約するデモも披露。ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、手作業で予約フォームを入力する必要がなくなると述べた。米国と英国のアンドロイドのスマートフォンユーザーは、年内にこの機能が使えるようになるという。

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