伊藤忠商事、ユニー・ファミマを子会社化、約1200億円で株式追加取得
伊藤忠商事は4月19日、持ち分法適用会社のユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)の株式を追加取得し、連結子会社化すると発表した。子会社化によって連携を深めることで、ユニー・ファミマHDのコンビニエンスストア事業、GMS(総合スーパー)事業の収益基盤を強化する。
株式公開買い付け(TOB)で出資比率を41.45%から50.10%に引き上げる。1株当たり1万1000円で、買い付け予定数は約1094万株。買い付け総額は1203億円となる見込み。買い付けは8月頃に開始する予定。伊藤忠商事の連結子会社となった後も、ユニー・ファミマは株式上場を維持する。
伊藤忠が持つ原材料調達、中間流通などの機能、金融、情報ビジネスなどのノウハウを生かして、ユニー・ファミマの事業基盤を強化するほか、フィンテックやEコマースなどの新規事業の拡大、海外事業の展開加速などを図る。
コンビニ大手ではローソンが2017年に三菱商事の連結子会社となっている。大手3社はセブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン-イレブン・ジャパンを、大手総合商社傘下の2社が追随する構図となる。