【仏カルフール】中国事業でネットサービス大手テンセントと提携

2018/01/26 12:40
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 仏カルフールは1月23日、中国のインターネットサービス大手テンセントおよびスーパーマーケット大手の永輝超市と提携することで合意したと発表した。

 

 カルフールの中国現地法人にテンセントと永輝超市が出資する見通し。出資比率などは未定だが、カルフールは筆頭株主にとどまる。

 

 カルフールはアジアにおいて中国と台湾でハイパーマーケットなどを展開している。2017年度第4四半期の既存店売上高は、台湾が前年同期比3.5%増と12四半期連続のプラスと好調だった一方で、中国は5.4%減と苦戦。17年度通期でもアジア事業の売上高は前期比4.7%減、既存店ベースで3.7%減と中国事業が足を引っ張っている格好だ。

 

 テンセントのデジタル技術や永輝超市のオペレーションノウハウなどを活用することで、カルフールは中国事業をてこ入れしたい考えだ。

 

 テンセントは、SNSの「ウィーチャット(微信)」や電子決済サービスの「ウィーチャットペイ」を展開しており、カルフールはネットを活用した集客やモバイル決済、データ分析などでもテンセントと協業する方針だ。

 

 中国ではテンセントのライバル、アリババグループが国内第2位の小売業で、仏オーシャン系のサンアートリテールグループに約36%を出資することを決めるなど、ネット企業大手によるリアル小売業への投資が活発になっている。

 

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