登録販売者試験、不正受験は1064人、西友とカメガヤで4分の3
一般用医薬品(大衆薬)のうち副作用リスクの少ない風邪薬など第2類と整腸剤など第3類を販売できる登録販売者の試験で不正があった問題で厚生労働省は4月18日、試験が始まった2008年以降、少なくとも33社で延べ1064人が不正を行ったか、不正の疑いがあるとする中間報告を発表した。
昨年11月に西友で大量の不正が発覚したことを受けて、都道府県を通じて調査を行っていたもの。1064人のうち西友が310人、神奈川県を中心にドラッグストア「フィット・ケア・デポ」を展開するカメガヤ(横浜市)が485人で、この2社で全体の4分の3を占めた。
登録販売者試験を受けるには、薬剤師の管理の下で月80時間以上、継続して1年以上販売に従事するなどの実務経験が必要だが、その要件を満たしていない者に会社側が実務経験証明を発行、不正に受験させていた。
再発防止策として2012年度の試験から、受験申請の際に勤務簿の写しなどを添付することを義務づけた。