【医薬品卸】 11年度の売上高は3.7%増の8兆5228億円、医療用が伸びる

2012/12/17 00:00
Pocket

 矢野経済研究所がまとめた医薬品卸主要28社の2011年度の医薬品売上高は前年度比3.7%増の8兆5228億円となった。

 

 このうち9割強を占める医療用医薬品は、4.2%増の8兆396億円だった。単価の低いジェネリック(後発)医薬品の拡大でマイナス影響はあったものの、新薬創出加算品などの伸びで補った。

 

 一方、一般用医薬品については4.0%減の4097億円と前年度を下回った。スイッチOTC(医療用医薬品の成分を転用した一般用医薬品)である「ロキソニンS」の発売による解熱鎮痛剤市場の活性化といったプラス要因はあったものの、花粉の飛散量減少による花粉症関連製品の不振、夏場の需要期の天候不順によるドリンク剤の低迷などが響いた。

 

 なお、一般用医薬品については今回集計対象とした主要卸が市場シェアの半分程度を占めると推計され、残りは中小医薬品卸やメーカー直販、食品系卸などのルートで流通している。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態