売れ続ける店の店長は、業務効率を上げたあとに売上最大化の施策を打つ!
一日の入店予想をおおまかに計画する
続いて、業務以外での時間管理の最適化についてお話をします。
お客さまがほしい商品を欲しいタイミングで提供することが望ましいのはおわかりのことと存じます。セルフで買えるものであればよいのですが、接客の必要性がある商品であればどうでしょうか。
人員配置が課題になりますよね。
例えば、「今日は結構お客様の流れがゆっくりだから、このタイミング(12時)でお昼休憩にいってもらおうか?」と2人休憩に出した数分後にお客様が入り乱れて入店してくる、ということはよくある話ですよね。これも無計画が生み出した結果です。
結果的に売り逃しが増えてしまうわけです。
「ちょっとこのことについて聞いてみたいな」とお客さまが思っても周囲に店員がいなければ「またこんどでいいや」と先送りしてしまいますよね。
閉店後に振り返ってみると、人気アニメの映画公開期間中で、12時ちょうどに映画が終わって、そのあと売場にお子さま連れの家族が一気に売場に散り、ピークタイムがやってきた、という結果であることがわかりました。
これは、一日のおおまかな入店予想を計画しなかったことに問題があります。スタッフ人数が少ないので常にバタバタしてしまうのは私も現場で販売をしていましたのでよくわかります。最適な時間管理をするためにも店舗の周辺状況や町のイベントを把握することが大切です。最適なタイミングでPOPやレイアウトを組まなければ成果の最大化をすることができません。
「なんか今日は子供向けの運動靴が良く売れたね~。欠品が出ちゃったよ」と気が付いたとします。
実は近隣の運動会が翌週末に迫っているということがわかりました。「もっと早く気づいていれば在庫詰めたのにな・・・」と後悔してからでは遅いのです。業務効率を上げて時間ができたら売上最大化するための人員配置や事前準備を重ねることが大切です。
ぜひこの2点を中心に行動・思考管理をして売上最大化を目指していきましょう。次回は、スタッフが身につけるべきスキルのトレーニングについてお話をします。お楽しみに。
なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。