世界を救うミートテック 培養肉について調べてみた

2019/06/19 05:46
阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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牛肉生産は、2年からわずか3週間に短縮!?

培養肉の世界で今、注目を浴びている企業が、イスラエルに本拠を置くアレフ・ファーム
培養肉の世界で今、注目を浴びている企業が、イスラエルに本拠を置くアレフ・ファーム

 そんな培養肉の世界で今、注目を浴びている企業が、イスラエルに本拠を置くアレフ・ファーム(Aleph Farms)だ。動物を傷つけることなく、本物の牛肉を作ることに成功。その肉は生きた牛の細胞から培養して作った複合細胞であり、ステーキ本来の食感が楽しめるという。同社作成の動画を見ると、ごく薄切りだが、ステーキ肉片だということは疑いようもないものだ。

 ウォール・ストリートジャーナルの報道によれば、このクレジットカードと同じようなサイズの薄切り人口肉は1枚あたり50ドルのコストがかかっているという。アレフ・ファームによれば通常の牛肉の生産は約2年かかるのにと比べて、細胞の抽出から培養、組織形成を経て、最短3週間で出荷が可能だと説明している。 

 このように培養肉は、従来の畜産のあり方を根底から覆す、確信的的な取り組みだ。食肉ゲームチェンジの日は、刻一刻と近づいていると言えるだろう。

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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