【倒産件数】小売業は2年連続の減、10年は1515件

2011/01/17 09:55
Pocket

 東京商工リサーチによると2010年の小売業の倒産件数は1515件で前年比10.5%の減少となった。倒産件数の減少は2年連続。エコカー減税や家電エコポイント制度で自動車小売や家電小売の倒産が減ったことが大きい。大型倒産もなく、負債総額は2010億円だった。 すべての業種を含む全国企業倒産件数は1万3321件で13.9%減と、こちらも2年連続の減少。倒産件数は4年ぶりに1万4000件を割り込んだ。景気対応緊急保証制度や中小企業金融円滑化法など政府の金融支援策の効果が現れ、中小企業の資金繰り破綻が減った。倒産件数は10年12月まで17ヵ月連続で減少している。 一方、倒産企業の負債総額は7兆1607億円で3.3%増と2年ぶりに前年を上回った。これは日本航空(負債2兆3221億円、関連会社含む)や日本振興銀行(6805億円)、武富士(4336億円)、ウィルコム(2060億円)など負債1000億円以上の大型倒産が前年より1件多い7件発生したため。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態