花王は7月19日、店頭支援の担当者が販売店を巡回する際の計画をAI(人工知能)を活用して自動作成するシステムを導入、本格運用を始めたと発表した。新システムは日立製作所が開発した。
店頭支援を担当する花王の子会社、花王フィールドマーケティングが導入した。同社の約2000人の担当者は、全国の販売店を巡回し、売り場提案、店舗改装や新店舗での陳列の支援などを行っている。
巡回計画は、全国約60のエリアごとに販売店側の作業希望日、店舗支援担当者の勤務予定や技術、訪問先への移動時間などの制約条件を考慮し、計画担当者が手作業で作成していた。
新システムではこうした制約条件や計画担当者のノウハウなどをAIに学習させ、巡回計画を自動作成する。花王では、年間数万時間かかっていた計画業務を半減できると見込んでいる。