ECよりもリアルな購買体験が可能 バーチャル店舗の可能性は?
ネット黎明期の熱狂を感じさせるVRの世界
「釣りに行きましょう」と、ある女性経営者から誘われた。しかし、釣りは私の趣味ではない。よくよく聞いてみるとV R(仮想現実)上での話らしい。皆で釣り竿を垂らしながら会話を楽しむのだという。「今はホストクラブまでもVRで体験できるんですよ」と彼女は教えてくれた。
それをきっかけに、VRグラス「Oculus Quest 2」を購入。さまざまなコンテンツを楽しんでみた。VRの進化は凄まじく、10年ほど前からは激変していた。実際にゲームに興じてみると、あまりのリアルさに奇声を上げることもしばしば、家人には迷惑をかけた。またVR上のSNSでは見知らぬ人同士の交流が盛んで、なんとVR上で婚約しているカップルまでいる。そこにはインターネット黎明期の“熱狂”のようなものを感じた。
読者の皆さんも、世の動向を知るためにも、ぜひ一度VRの世界を体験することをおすすめしたい。ちなみに前述の女性経営者は知人と約束する際に、「現実で? あっち(VR)で?」が口癖になっているようだ。
拡大するVR・AR技術の活用
複数のVR対応コンテンツを楽しめる「cluster(クラスター)」というサービスがある。ここでは個人だけではなく、団体や企業も自らの“仮想空間”を公開している。
たとえば、