ココカラファイン、調剤取扱全店でオンライン服薬指導、来年1月から
ドラッグストア大手のココカラファインは2021年1月から、調剤(処方薬)を取り扱う全店舗でオンラインの服薬指導を始める。新型コロナウイルスの感染拡大で高まることが見込まれる、非対面での服薬指導ニーズに対応する。
ココカラファインは9月末時点で1354店舗を展開するが、このうち327店舗で調剤を取り扱う。同社は2018年9月、国家戦略特区の福岡市でオンライン服薬指導を始め、現在4店舗で先行導入している。オンライン服薬指導を導入した店舗では、患者から好評を得ていることから調剤取扱全店に広げることにした。
全店展開に当たっては、MICIN(マイシン、東京都千代田区)が開発・運営する薬局向けのオンライン服薬指導システム「curon(クロン)お薬サポート」を導入する。マイシンは、医療機関向けオンライン診療システム「クロン」も運営しており、20年8月時点で4500を超える医療機関で導入されている。
クロンお薬サポートを導入することで、クロンで遠隔診療を行っている医療機関と連携できるほか、電話診療や他社のオンライン診療サービスで受診した患者にも対応することができる。
マイシンは20年8月にクロンお薬サポートの提供を開始、これまでクオール薬局などの調剤薬局が全店導入を決めたほか、ドラッグストアのクリエイトエス・ディーなどが一部店舗で導入を始めている。年内には2500店舗以上の薬局・ドラッグストアで導入される予定だ。