「顧客起点」のデータ活用で導く競争優位の戦略
 差別化を実現するための最新アプローチとは

2020/06/25 08:00
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

多種多様なデータ連携を可能にするカスタマー・データ・プラットフォームとは?

 データ活用における課題を解決するために注目されているのが、CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)だ。様々な形で記録されているデータを、即時に収集し分析、そして外部システムへのデータの受け渡しを実現する。このCDPで世界のリーダーカンパニーとされるのがトレジャーデータだ。

 トレジャーデータは2011年に米国シリコンバレーで3人の日本人が設立したスタートアップ企業。2018年にはソフトバンクグループの子会社である英国Armの傘下に入った。そのソリューションである「Arm Treasure Data CDP」の主な機能は下記の通り。

  • メールアドレス、アクセスポイント、購買状況、デバイスなどあらゆるデータを格納。
  • 顧客ステージによってパーソナライズ化したマーケティング施策を展開することで集客や優良顧客化を促進。
  • 既存顧客と優良顧客を維持するためにマーケティング施策を実行し、休眠顧客の復活と離反を防止。
  • 結果は各種施策ツールに対しシームレスに連携(コネクター)し顧客体験の最大化に貢献。
Arm TREASURE DATAのサービス概要
多種多様なデータコネクターを標準機能として完備し、契約企業のデータ収集・統合・施策ツール連携をフルサポートするプラットフォームを提供。
※クリックで拡大

 創業から10年足らずで、国内では小売業のみならず、自動車や金融、交通、一般消費財など多くの業種の大手企業が導入を始めており、CDPという切り口から企業の売上アップ、顧客施策の拡充に貢献している。

 業務効率化で様々な業種でDX化が進んでいる。こうした急速なデジタル化の進展の中で、小売業にとっても顧客データの統合、分析、利活用は必須条件になっている。デジタル化を進める企業でも、毎日膨大に発生するデータを統合する仕組みを備えなければ、結果としてサイロ化を招いてしまうからだ。データの統合・分析で見えてくる事実を把握できなければ、顧客に対する理解も進まず、競争を優位には進められない。

 そうした点で、小売業での利用ケースもシンプルでわかりやすい。最初に取り組むべきは、会員情報や購買情報などを社内で管轄するDBとWebやアプリなどのデジタルチャネルのリアルタイムの行動データの統合による各種マーケティング施策や販売促進の最適化だ。

1 2 3

人気記事ランキング

© 2020 by Diamond Retail Media