配膳ロボにセルフレジ…すかいらーくHD、接客の魅力残す絶妙DXの進め方

油浅健一
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DXはあくまで店舗体験を高めるために

 「お客さまの利便性を高めていくとともに、DX活用により空いた時間で人によるサービスを充実させることで、より店舗体験を高める試みに力を入れている」。同社のDXに対する考え方はこの言葉に集約されているといっていいだろう。

 従来であれば、より多くの人員を投入し、質の高い接客研修などで実現していた手厚い接客サービス。人手不足という慢性的課題が横たわる中で、同社が取り組むDXによる接客の効率化は、顧客にも従業員にもやさしい。必要な要素を厚く、そうでないところは合理的にする、接客を熟知するからこそのハイブリッド型として、時を経てより洗練されていくことになるだろう。

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