配膳ロボにセルフレジ…すかいらーくHD、接客の魅力残す絶妙DXの進め方
独自ポイント導入で顧客体験向上も
5月16日にスタートした、すかいらーくの公式アプリを活用した「すかいらーくポイント」の運用も、間接的に生産性向上に貢献する。
同ポイントは、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサンなど16ブランド・約2600店舗で導入。利用金額の税込200円で1ポイント付与、次回の会計以降で1ポイント=1円から使用することができるポイントプログラムだが、POSデータとアプリ会員の情報を紐づけられ、顧客の好みに応じたパーソナライズした顧客体験を届けることが可能になる。
「データマーケティングについては、顧客体験(CX)向上を目的としており、一人ひとりのお客さまの心情に寄り添い、心地のよい体験をしていただくレストランを目指していきたいと考えている。いわゆる一般的なポイント制度としてお客さまのロイヤルティを高め、来店頻度を高めるような販促手法というだけでなく、お客さまをこれまでよりも深く理解して商品・サービスの開発に還元していこうという施策。短期ではなく、長期的な視点で考えている」と同社。データ活用においても、単に数値分析で売上をのばすというスタンスでない点に、すかいらーくのDXに対するこだわりがにじむ。