関西初の「ロピアモール」として出店! 「ロピア北加賀屋店」の売場を解説

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鮮魚は対面で寿司や貝・丸物を販売

 鮮魚売場は約55坪(歩測)。ゆったりとし機能的に配置している。壁面はガラス什器6尺で「本マグロサーモンケーキ」(5000円)、「バッテラロール」(1190円)、「あなごくるーる」(390円)、対面握り寿司8尺で「本マグロ大トロ」(300円)、「同中トロ」(250円)、「同赤身」(200円)、「カンパチ」「サーモン」(200円)など14品目に絞って展開している。

 14尺で「魚萬握り寿司茜18貫」(2590円)、「ヒイラギ30貫」(3900円)、「海鮮はみだし巻」(890円)、「本マグロ丼」(1590円)、「甘エビ丼」(1290円)などを販売。このコーナーはお客が途切れなく立ち寄り、活気がある。

 平台は3台。エンドでアトランティクサーモンを展開し、右側16尺にマグロ(冊)、タコ、ウナギなどを置き、背面は14尺でハマグリ、アワビ、カキ、ウニ、イクラ、ホタルイカを配置する。

 壁面は平行台16尺で専任担当者が「活ハマグリ1個」(300円)、「岩カキ」「アワビ」の貝類に、「金目ダイ」(1690円)、「ワタリガニ1尾」(890円)、「生スルメイカ6杯」(790円)、「マガレイ3尾」(750円)をはじめ、真アジ、レンコダイ、ケンサキイカなどの丸物を扱う。日によって扱いが異なるが、午後1時頃にはほぼ売り切り、店じまいする。鮮度に敏感な大阪人に見合った販売方法である。背面にはアルゼンチン産の赤エビ、生真タラ、真ダイなどの切り身を配置する。

 平場壁面寄りの台は冷凍魚。エンドで銀ザケ、両側でサケ、ホッケ、サバ、金目ダイ開き干しなどを配置。平場壁面36尺冷蔵ケースでは先頭は「メバチマグロハラミ刺し身用」「マグロたたき」にブリ、サーモン、真ダイ、ヒラメなど刺し身用のサクのほか、生ミンククジラ、タラコ、珍味、チリメン、シラスなどで構成する。

刺し身用の生ミンククジラ。青森産で100g当たり350円

 各ゾーンにテーマを持たせ、流れるように配置している。ほとんどが売れ筋商品だが、品揃えには幅を持たせており、売場に攻める姿勢が表れている。

新たに肉総菜コーナーを展開

 総菜売場は壁面に調理場と連動して配置している。米飯とピザがそれぞれ12尺ずつ。米飯は売れ筋の「ステーキガーリックライス」「玉子丼」「ウナギすがた寿司」(1000円)に「ナポリタン」「チャーハン」(580円)などを販売。ピザは「マルゲリータ」「明太高菜」など5品目。各580円と値頃価格で、2箱なら1100円、4箱なら2000円で販売し、安定して売れていた。作業場との一体感は他のチェーンにはない独特な雰囲気がある。

 壁面寄りの平台は売れ筋の「エビグラタン」(880円)、「エビマヨ」(980円)、「焼き鳥三味」(680円)、「ロピチキ8個」(1200円)、「大きな皮のせシューマイ3個」(480円)など。常にお客が群がっている。

 冷蔵ケース3台のエンドでは「アサリビーフン」「パッタイ」(600円)など、左側10尺で「ミルフィーユローラー」「ローストビーフサラダ」など、右側は冷凍でグループ企業の利恵産業(神奈川県/山田将一社長)を軸に「濃厚ザッハトルテ風」「参鶏湯」「チーズキンパ」「モンブランケーキ」などを陳列。安定して売れている印象だ。

 平場壁面では8尺で「ごほうびプリン」「シュークリームプレーン」「チョコチーズケーキ」などデザートを配置した。その横に4尺の精肉部門総菜を新たに導入。取り扱い商品は「国産牛みなもと牛すき焼重」(980円)、「こくうまコロッケ10個」(999円)、「豚ミンチカツ5個」(599円)、「国産若鶏唐揚げ」(100g当たり169円)で肉の総菜コーナーができた。

新たに導入した肉総菜コーナーで販売されていた国産若鶏唐揚げ

精肉売場は基本スタイルを維持

 精肉売場の売場面積は約65坪(歩測)。左壁面36尺でブロック、スライス、しゃぶしゃぶなど用途別に陳列。正面壁面は12尺でステーキを、42尺で豚肉とひき肉を展開する。ひき肉は高槻精肉プロセスセンター(大阪府高槻市)からの納品で対応している。

 この週の肉の特売は日替わりで「みなもと牛」の「モモブロック」(100g当たり299円)、「切り落とし焼き肉用」(同399円)のほか、週末の金・土・日曜日は黒毛和牛で「肉焼こうぜっ!」と銘打って「希少部位焼き肉用盛り合わせ500g」(3480円)、「ロースステーキ用」(100g当たり499円)、「薄切り焼き肉用」(同450円)などを販売していた。

 豚肉は下段に特大サイズで国産豚「肩ロースしゃぶしゃぶ用」(100g当たり159円)、「豚ばらスライス」(同169円)、国産三元豚「ひれ肉ブロック」(同169円)、メキシコ産「豚肩ロースブロック」(同129円)を展開。ミールキットやひき肉のゾーンにつながる。

 平台は3台。先頭は「みなもと牛」と黒毛和牛を訴求。背面は16尺で「えびす鶏」の少量パックに北京ダック、馬刺しを配置する。

ロピアオリジナルの国産牛肉である「みなもと牛」。切り落としは100g当たり399円


 2台目は「えびす鶏」で「若鶏むね肉5枚」(100g当たり55円)などビッグサイズに、「地養肉」を配置。背面は豚肉などのメガ盛り、もつ鍋用、つくねを展開。

やはりオリジナルの国産鶏肉であるえびす鶏の若鶏砂肝は100g当たり89円で提供

 3台目はジンギスカンとホルモンを展開し、背面はプルコギなどの味付け肉を配置している。

 精肉売場はロピアの基本スタイルだ。牛肉に力を入れるなど、お客の要望に応じた対応で、売場全体に落ち着きがある。補充体制もできているが、夕方には売り切れ御免スタイルになり、鮮度を維持できている。

 後編では日配・加工食品などの売場を見ていきたい。

(店舗概要)
所在地   大阪府大阪市住之江区北加賀屋3-5-37
開店日   2024年4月23日
売場面積  約780坪(歩測)
営業時間  10:00~20:00
駐車台数  230台
競合店   ダイエー北加賀屋店、ライフ加賀屋店

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