堅実に利益を取りにいく!? 「ロピア藤井寺店」売場レポート

矢野清嗣
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ロピア(神奈川県/高木勇輔社長)は関西地区としては15店目となる藤井寺店を大阪府藤井寺市に昨年11月10日に開いた。前編では強みの精肉売場を前面に打ち出した生鮮4部門の売場を解説した。後編は日配・加工食品などの売場を見ていこう。
調査日=2023年11月29、30日、12月1日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピアは施設2階にあった「トイザらス」跡に居抜き出店

売れ筋に徹する和日配売場

 日配売場の売場全体に占めるスペース構成比は22%。2022年11月に開店したららぽーと堺店(大阪府、以下堺店)の23%とほぼ同じとなっている。和日配は壁面40尺で展開し、商品構成はほぼ固定化されているようだ。

 麺は12尺で「イシメン」のうどん、そば、中華そばを19円という特価で提供しているが、品切れが目立った。近隣にあるイオン藤井寺ショッピングセンター(SC)の核店舗「イオンフードスタイル」(以下ダイエー)ではうどんを37円で販売していた。

 納豆は6尺で16品目を扱う。下段は子会社のユーラスの「雪静40g×3」(67円)を軸に展開。キムチは8尺で「高麗食品」の14品目と「漢江物産」の7品目を1個399円、2個666円で販促(除外品あり)。豆腐は12尺でモズクや揚げと連携させて売場で、「山食」の「豆腐350g」(69円)、「絹豆腐150g×3」(69円)を軸に構成し、「三木食品」「さとの雪」などで対応。和日配は訴求商品を絡めながら、売れ筋商品を売る姿勢に徹している。

 チルド飲料は壁面122尺で後方に牛乳、前方はグループ企業である利恵産業のスイーツで固める。牛乳は東海乳業「無調整酪農牛乳」(179円、3本500円)を主力に、飛騨牛乳「おいしくてごめんネ1ℓ」(269円)など扱いに幅を持たせた。プレーンヨーグルトは22品目をそろえ、明治「ブルガリアヨーグルト400g」(139円、ダイエーは168円)の扱いがあり、売場が引き締まった。定番商品は固定化され、豆乳、ドリンクヨーグルトはケース販売、ゼリー、プリンは爆買い袋の投入で単価アップを図る。

 冷凍食品、アイスクリームは標準スタイル。総スペースは264尺。売場は全体的に落ち着いた雰囲気でオープン時恒例の5~6割引セールは実施してなかった。品揃えでは、オリジナル商品であるユーラスの扱いが目立つ。扱い品目は米飯17、麺23、パスタ16、弁当54など。餃子・中華は14品目。エンドで「味の素冷凍食品・ギョーザ12個」(155円、ダイエーは218円)を価格訴求しており、これにより、オリジナル商品やこだわり商品の扱い逆に引き立たされていた。

 アイスクリームは個食が58品目で96円が基準。マルチタイプは60品目、プレミアムは37品目を揃える。「井村屋・あずきバー6本」(179円)、「赤城乳業・ガリガリ君7本」(199円)、「ハーゲンダッツジャパン・ミニカップバニラ」(199円、ダイエーは258円)などを販売。冷凍食品、アイスクリームは過度な値引き販売は見られなかった。

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