今期ラストの出店! 「池袋」駅近くにオープンの「マルエツプチ上池袋二丁目店」開店日レポート
「健康」「顧客の若返り」をテーマにした取り組み
続いて、そのほかの売場づくりの工夫や、店舗の取り組みを見ていこう。
マルエツは「健康」の提案に力を入れている。マルエツがPOPに使用する「もっとカラダにイイコト!」アイコンは、上池袋二丁目店においても採用している。売場各所に陳列する特定の加工食品や菓子などに同POPを用いて「トクホ」「カルシウム」「小麦不使用」などを訴求する。
小型フォーマットで作業場の面積が限られることから、生鮮食品(青果を除く)の供給では、近隣の店舗から配送する「サテライト供給」も活用する。たとえば鮮魚は「マルエツ浮間舟渡店」(東京都板橋区)から、総菜は「マルエツプチ東池袋五丁目店」(東京都豊島区)から、1日2便でそれぞれ供給する。
USMHグループが推進するスマホ決済アプリ「Scan&Go Ignica(スキャンアンドゴー・イグニカ)」(以下、Scan&Go)の利用促進にも力を入れる。同店では有人レジを1台、フルセルフレジを4台設置するが、Scan&Goでの決済を推奨している。同アプリを使えばレジを通さずに商品登録ができ、そのままアプリ内で決済することも可能だ。
上池袋二丁目店ではScan&Go利用率5%を目標に設定するが、全店の平均利用率は現状2%に留まる。広報担当は「目標にはまだまだ遠い」としながらも「レジ待ち時間の解消につなげたい」と話す。
Scan&Go以外にも、お客の利便性向上のため各種サービスの導入を予定する。宅配便ロッカーの「PUDOステーション」「Amazon Hubロッカー」の店内設置を2月に予定するほか、「Uber Eats」による配達も2月6日から開始予定だ。
マルエツは2022年に「健康」「顧客の若返り」という2つのテーマを今後の事業戦略の軸に据えると発表した。広報担当は「若年層が多く来店する上池袋二丁目店においてはとくに『顧客の若返り』というテーマを体現したい」と話す。