フーコット飯能店オープン日現地レポート ヤオコー新業態の向かう先は?
鮮魚精肉はプロセスセンターから納品
鮮魚、精肉売場のポイントは、対面売場はなく、フーコット本社に併設された「フーコット小川生鮮センター」から納品された商品がベースになっている点だ。鮮魚売場では「センター加工品のため、調理加工は受け付けない」旨の張り紙をしていた。100g /59円のまいわしや2尾/499円のいさきなどが丸のままトレイに入れられ陳列されている。オープン特価で、1パック399円の中国産原料使用のうなぎ長蒲焼にお客が集まっていた。
総菜売場は、インストアとアウトパックの組み合わせ。和総菜や麺類はグローバルフーズ、生寿司はインストアだが、助六や巻物はミツハシ春日部工場だった。インストアの弁当は298円ながら、唐揚げ弁当は唐揚げが4つ入り、鮭西京焼き海苔弁当は大きな切り身の鮭が入って、それぞれ299円という他店ではなかなかない価格だった。
ちなみに同店ではヤオコーのプライベートブランド(PB)は取り扱わず、ワインでも調べた限りではヤオコー子会社・小川貿易の商品は見当たらなかった。
全体的には、エイビイをベースにしたディスカウント型SMでありながら、標準化を強く意識した、多店舗展開のためのフォーマットであるという印象を受けた。一方でグロサリー売場では、商品のアイテム数が極端に絞り込まれてはおらず、ディスカウントタイプの店でありながら、食品スーパー(SM)並みの品揃えも提供しようという意図が見える。例えばドレッシングコーナーは中〜上段の単品あたりフェース数は3〜5といったところで、品揃えが豊富な印象を受けた。
すでにフーコットは2号店のオープンを予定している。全くの新店となるこの2号店でどのような売場づくりが見られるかに注目だ。