最新MD目白押し!オークワのパレマルシェ神宮前が、高質スーパー「メッサ」の新たな形である理由

2021/07/23 05:25
    阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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    コンパクトな売場にこだわりを詰め込む

    商業施設2Fと繋がる出入口側の売場トップは青果で、総菜へと流れる
    商業施設2Fと繋がる出入口側の売場トップは青果で、総菜へと流れる

     売場全体としては、コンパクトながらこだわりの品揃えが詰まった高質SMというイメージだ。商品が映える陳列も巧みで、商品自体バイヤーがきめ細かく各地の産品からよりすぐったものを品揃えしている。旧店の前身が百貨店だったことから、百貨店並の品質を求めるお客、普段の買い物でちょっと良いものを求めるお客のニーズに応える売場づくりを目指している。また、売場随所で目立つのがオークワのプライベートブランド(PB)。とくにプレミアムラインの「オークワプレミアム」は加工食品を軸に日配などでも目立っている。

     売場配置は、2箇所ある入口のうち駅側のトップは総菜、商業施設2階と繋がる側は青果売場を持ってきて、青果の先に総菜がある形となっている。コンコースは総菜、水産、畜産、日配へと流していくレイアウトだ。またワンストップショッピング性を確保するため、コンパクトながら日用品、化粧品などの非食品も品揃えするのが特徴で、これら非食品の売上構成比は2%となっている。

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    記事執筆者

    阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

    マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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