最新MD目白押し!オークワのパレマルシェ神宮前が、高質スーパー「メッサ」の新たな形である理由

2021/07/23 05:25
『ダイヤモンド・チェーンストア』編集長 阿部幸治
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ホールセールのパンも他店にはない品揃え

ホールセールのパン売場も他のSMとは一線を画す
ホールセールのパン売場も他のSMとは一線を画す

 同店にはインストアベーカリーは導入していないが、ホールセールベーカリー(工場で製造したパンを仕入れて販売すること)も、他のSMでは見られないこだわりの展開をしている。いわゆる有名メーカーのパンではなく、卵・乳製品不使用の「もりかわベーカリー」、岐阜市にあるこだわりの「コガネパン」、名古屋の喫茶店文化を支える「本間製パン」、名古屋で行列のできる「ナビィのパン」、そして岐阜県で有名な「グルマンマルセ」(SM業界ではあのツルヤが仕入れているパンとしても知られているだろう)をそれぞれコーナーを作って売場を展開している。ある意味で、インストアベーカリーよりも強力な来店動機になるこだわりの売場づくりと言えるだろう。

 

 パレマルシェ神宮前店の見所はまだまだたくさんあるものの、今回解説しただけでも、オークワが政策的に商品開発・商品開拓に力を入れ、バイヤーが全国を探し回ったかが窺い知れるというものだ。一朝一夕ではできない同店のMDには、オークワの同質化しにくい売場づくりと近年の好調な業績とが重なる。同店が成功すれば、その取り組みを既存店に反映するとともに、今後の出店の幅が広がることになる。大事な位置付けの店と言えるだろう。

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