福岡・天神の新たなランドマーク「ワンビル」が、”万博レベル”の集客に成功した理由
開業2カ月を待たず来館300万人を突破

西鉄の公式発表では、開業した4月24日(木)から5月23日(金)までの1カ月の累計来館者は174万人。一日あたりでは平日約4万人、土日祝には約6万人が訪れているという。ゴールデンウイークの5月4日(祝)に9万3000人が訪れたとの報道もあった。大阪で開催されている関西万博の一般来場者数は一日平均約9万人といわれ、“万博レベル”の集客に成功していることになる。6月22日(日)には開業2カ月を待たずして来館者数300万人を突破した。村田氏によると「来館者の男女比は半々。年齢層は幅広い」という。
順調な滑り出しができた中、今後の集客をどう考えているのか。「セールの開催など、安売りキャンペーンに頼らない商業施設といった視点で、どうお客さまを集めていくか」と村田氏。コミュニティの形成、刺激の提供といったテーマに沿って施策を検討しながら、ワンビルのコンセプトである「創造交差点」を具現化していくために「日々考えている」と話す。
天神ビッグバンでは、2030年代までに天神パルコや天神2丁目にあるアーケード商店街・新天町の再開発などが計画されており、エリア内約100棟のビルが立て替えられる予定だ。ワンビルが位置するのはその中心点。隣接する市道は歩行者専用道路となり、福岡市役所とを結ぶ地下通路はワンビルの完成に先駆けて整備された。「かなり人の流れが変わった感覚がある。地上も地下も回遊性が高まっており、自社だけでなく周辺の不動産開発会社や地権者で組織される街づくり協議会などとも連携して、さらに天神に人を集める仕掛けづくりに挑んでいきたい」と村田氏は意気込みを語る。









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