名古屋市の都心部に出店! 「ロピア千種店」売場レポート

矢野清嗣
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総菜売場は売れ筋に絞って利益を取る

 総菜売場は品揃えを絞った。平場壁面の12尺でサラダ、沖縄そば、ミルフィーユローラー、14尺でチキン南蛮タルタル、ピザを販売。ピザは平時と週末とは販売方法を変え、平日はモーニングサービスと銘打って「プルコギピザ」「マルゲリータ」などを1650円、21200円、31500円で販売。週末はディナーピザとして「究極のマルゲリータピザ」「チキンピザ」「ウインナーベーコンピザ」などを999円で販売していた。

 平台のメイン通路エンドで「王道ミートグラタン」(680円)、「アップルパイ」(999円)を陳列。右側は26尺で「小林さんちのナポリタン」(666円)、「山男のチキン丼」(600円)、「ウナギ姿ずし竹」(1111円)、「ごちまるキンパ(牛カルビ)34人前」(1380円)、エンドでは「ふっくら焼き鳥(たれ)10本」(660円)、「同20本」(1180円)を展開。左側は「大きな皮のせシューマイ6個」(777円)、「小林さんちのロールキャベツ6個」(666円)、「ロピチキ3個」(600円)などフライ系を配置している。

 全体にロピアの売れ筋商品で構成し、予算が立ちやすく利益が取れる仕掛けがほぼ完成したのだろう。堅実な対応である。ただ作業場が後方で補充に苦労をしていると見られる。

鮮魚売場に対面の握り寿司コーナー

 鮮魚売場には8尺で対面の「握りずし」コーナーを導入しており、売場に華やかさがある。扱う具の数は約30。「本マグロ大トロ」「穴子」(500円)、「本マグロ中トロ」「イクラ」(300円)、「本マグロ赤身」「赤貝」「ヒラメ」(200円)、「生サーモン」「ブリ」(150円)など価格帯に幅を持たせている。お客の反応も良く、週末は人が途切れることなく購入しており、この売場がロピアの看板になりつつある。

握り寿司のバラ売りコーナーを導入した。お客は一貫ずつ好きなネタを選んで、店員にパックに入れてもらう

 隣では「魚萬握りずし喜14貫」(1590円)、「楽30貫」(3200円)、「チラシずし」(1200円)、「チラシずし(ウニ・イクラ・カニ)」(1390円)、横8尺で「たっぷり具巻(カニ)」(1590円)、「マグロ」(1190円)、「サーモン」(1190円)、「ウナギ巻ずし」(1190円)、「魚萬はみだし巻」(990円)など幅を持たせた。

 壁面は42尺。丸物、切り身、マグロ、刺し身冊、塩干、珍味を配置。丸物では「真アジ2尾」(600円)、「マガレイ1尾」(500円、600円)など。切り身は「真サバ2切れ」(390円)、「ブリ切り身」(100g当たり180円)、「本マグロ刺し身用(マルタ産)」(同550円)、「ブリ刺し身用」(450円)などを販売。連続してウニ、明太子、珍味とつながる。この壁面は量感と質感があり、定期的に担当者が商品をチェックしている。

 平場ではサーモン、タコに冷凍魚「銀ザケ(切り身三切れ)」「ホッケ」「フライ」「ブラックタイガー」「ウナギ」など売れ筋商品に絞ってコンパクトにまとめている。鮮魚売場は精肉売場に対してライバル意識があるようで、攻めの姿勢を感じる。売場の雰囲気が販売に連動しているようだ。

 後編は精肉売場と日配・加工食品売場を解説する。

(店舗概要)
所在地  愛知県名古屋市中区新栄3-20-24
開店日  2024年5月15日
売場面積 約510坪(歩測)
営業時間 10:00~21:00
駐車台数 約150台
アクセス JR中央線・地下鉄東山線「千種駅」徒歩約3
競合店  マックスバリュ グランド千種若宮大通店

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