イオンウエルシア九州のフード&ドラッグ新業態「ウエルシアプラス」1号店独占レポート!
生鮮は「鮮度」と「保存性」の高さの両軸にこだわる
生鮮3品については、青果→鮮魚→精肉の順で展開する。
青果はりんごやいちご、トマトや根菜・葉物類など売れ筋を中心に旬の野菜や果物を提供。鮮魚はチルドコーナーでは塩干と旬鮮工房供給の刺身パックを販売。切り身についてはロスの低減と保存性の高さに鑑み、すべてフローズンでの展開としている。
精肉はイオン九州の既存店でも導入実績のある、外部メーカーからの仕入れ品が中心。牛豚鶏いずれも九州をはじめ国産肉をメーンに扱っており、そのほかホルモンや味付け肉も販売する。冷凍のリーチインケースでは保存に便利な大容量のひき肉や切り身、スペアリブや牛タンの塊肉なども扱う。
日配・加工食品は「松竹梅」の品揃えを追求
日配および加工食品については、限られた売場スペースの中で品揃えを追求する。安倍社長が「いずれのカテゴリーでも『松竹梅』の品揃えをキープするようにしている」と説明するとおり、地元メーカーのこだわり商品から価格競争力の強い「トップバリュ」までを揃え、商品選択肢は多様だ。「そもそもウエルシアは従来、価格一辺倒のMDは導入しておらず、フード&ドラッグを志向するわれわれとして、食品でも同じ考え方を取り入れている」(安倍社長)。この点はほかのフード&ドラッグ企業とは一線を画した戦略と言えるだろう。
それに関連して、健康志向に対応した売場づくりが随所に見られるのもウエルシアプラスの特徴だ。たとえば加工食品のゴンドラエンドでは「からだにやさしいおいしいおやつプロジェクト」と銘打って、「豆乳おからクッキー」や、体を温める効果のある「生姜飴」、九州産の素材を使ったヘルシーな「豆菓子」、グルテンフリーのスイーツなどを集積。酒類でもやはりゴンドラエンドで「ノンアルコール飲料」を大きくコーナー展開する。