売れ続ける店の店長は、業務効率を上げたあとに売上最大化の施策を打つ!

2019/06/03 05:00
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    こんにちは、成田直人です。前回は、店舗スタッフ全員の時間の使い方に着目し、スタッフの能力次第で売上が上がることを説明しました。つまり、限られた時間内でどう教育をするか、手を打つかということを考えることが重要なのです。では、どうしたら時間を確保して改善・成長の時間に充てることができるのでしょうか。今号で解説していきます。

     

    毎朝、目標設定する!

     時間を確保して改善・成長の時間に充てる方法--。

     それは、毎朝「目標設定」することで確保することができます。何も決めずに一日をスタートしてしまうと、多くのイレギュラー事項に見舞われて、あっというまに一日が過ぎてしまいます。店長であるあなたが本来やるべきではないことにも振り回されてしまうのです。当然、スタッフの仕事の最適化もできないので、売上の最大化を実現することはできないでしょう。

     まず、朝出社をしたら、「今日は何をするべきなのか?」とタスクをすべて洗い出してみましょう。手順を紹介します。

    STEP① タスクの洗い出し
    STEP② タスクの振り分け
    STEP③ スタッフへの依頼
    STEP④ 店長・スタッフの行動評価(午前・午後1回ずつ)
    STEP⑤ 明日に向けての改善

     まずはじめに、「今日は何をしなければいけないのか?」を明確にします。曖昧なまま一日をスタートするとやらなくても良い事に振り回されるので、何をするべきなのかをテーマにタスクをすべて書き出しましょう。

     そして次に、スタッフへの振り分けです。あなた自身でしかできないことはあなたが取り組み、他のスタッフでもできることは積極的に委譲することが大切です。そうすることで、自身でやらなくてもよいことに振り回されることがなくなる上、計画的に業務をこなすことができます。

     ここまでやって、1日がスタートします。午前のそれぞれの役割を明確にし、始めます。今度は午前が終わったタイミングで一人一人のタスク進捗状況を確認します。特定のスタッフが接客に入り、業務遂行があまりよくないのであればすぐに他のスタッフに仕事を振ります。こうして一度再度設定し、午後の仕事をスタートします。

    図表 1日のタイムマネジメントの手順とコツ

     一日終わったタイミングで、「今日のタスク進捗状況」を全スタッフに確認をして達成度を見極めます。翌日に向けて改善するべき点があれば改善をし、特定のスタッフに新しい仕事を覚えてもらう必要があればここで(または翌日)レクチャー(トレーニング)をし、翌日に向けて準備をします。

     こうして日々の業務の最適化を図ることで店長はできる限り店長にしかできない仕事に集中するようにしましょう。業務の最適化ができれば、それだけ時間に余裕が生まれます。この時間を活用してトレーニングをしていきましょう。

    次のページは
    1日の入店予想をおおまかに計画する!

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