脱炭素社会に向け40%節電をめざすローソンが出店したモデル店、6つの取り組みとは
冷蔵・冷凍ショーケースの省エネ
では、実際に6つの取り組みについて順番に見ていこう。
通常、弁当や総菜、生鮮食品を陳列する冷蔵ショーケースはオープンタイプだが、川崎店ではペアガラス(複層ガラス)扉を取付け、外気の侵入と冷気漏れを防止する。扉の底辺に接するエア・コンディショナーから上方に向けて風を送ることでガラス表面の結露を防ぐ工夫は、初の試みとなる。
コロナ禍で清潔感に対する意識が変わったお客は多く、反響は悪くないという。また、アイスなどを陳列する冷凍ケースには、横にスライドして開閉するアクリル扉を取付け、同じく外気の侵入と冷気漏れを防止している。
従来、ドリンク剤やゼリー飲料は、店舗入口付近に配置した専用ショーケースに陳列する場合が多かったが、川崎店では撤廃。ドリンク剤は通常の飲料が並ぶ冷蔵ショーケースで販売する。この試みは川崎店が初だ。
また、ドリンク用冷蔵ショーケースでは、省エネを目的に、扉のフチから出る結露防止用ヒーターの出力を抑えている。商品をより見やすくするための工夫として扉枠とガラスを薄くしているのも特徴の1つだ。