焼き肉商戦は新商品で先手を取る!食べ方を含めた商品の提案を
春は家族や友人同士で集うイベントが多く、精肉部門にとっては焼き肉需要を取り込む絶好のチャンスとなる。しかし、原材料の高騰が続くなかで消費者の節約志向が強まり、商品の品質を訴求するだけでは差別化は難しい環境だ。
こうした状況の中、“春の焼き肉商戦”で売上・利益を獲得するためにはどのような販売施策を展開すべきか解説する。
市況分析&来春の方向性
食卓を想定し説得力ある売場をつくる
春に入ると、精肉部門としての実力が試される「焼き肉商戦」が始まる。自社ブランド肉を訴求することで、自店のお客に支持されているか、精肉部門が生鮮部門全体へ利益貢献を果たせているのかがわかるからだ。
ただし、原材料をはじめとした原価高騰による利益圧迫要因を取り払う必要もある。そこで焼き肉商戦を“先手必勝”で勝つための品目を明らかにし、よいスタートダッシュを切るための方法を解説したい。
まず、昨今の実績を振り返ると、「家庭で焼き肉を食べる機会が少なくなっている」という消費動向の変化が浮かび上がる。野菜との組み合わせでさまざまな畜種とスープが楽しめる鍋料理と比較して、消費する肉量が多い焼き肉はそのぶん食費が高くなる。
このことから、節約志向が高まる昨今、焼き肉は敬遠される傾向にあり、家庭で焼き肉を食べる頻度も低下していると考えられる。
こうした状況の中、
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2024/11/30
25年春、総菜MD提案!「麺メニュー」を深堀せよ! -
2024/11/30
鮮魚部門2025年春の売場づくり提案!3月は国産サーモンに注目せよ -
2024/11/29
焼き肉商戦は新商品で先手を取る!食べ方を含めた商品の提案を -
2024/11/29
相場高に負けない!青果部門、2025年春の売場づくり、販促提案! -
2024/11/08
基本を徹底しつつ健康を意識した売場づくりで差別化を図る! -
2024/11/08
専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
この連載の一覧はこちら [125記事]
関連記事ランキング
- 2024-12-04ヤオコー、バロー、サミットで明暗 3月期主要SM24年度上期決算
- 2024-12-11強敵が次々商圏に出店!平和堂の戦略と新たなモデル店の成果とは
- 2024-12-12関西を攻めるバロー!大阪で あえて 激戦区に出店した理由とは?
- 2024-12-25ヨークベニマル泉玉露店の売場づくりを徹底解説!
- 2024-12-26東京・三軒茶屋の駅近に出店! 「スーパーベルクス世田谷太子堂店」の売場を解説
- 2024-12-24ヤオコー話題の新店、新百合ヶ丘店の売場づくりを徹底解説!
- 2024-12-10EDLPと独自化で対峙!自信あり、ライフの関西オーケー対策
- 2024-12-26ヨークベニマル大髙耕一路社長が語る、ヨークHD誕生の成果と自社が果たす重要な役割とは
- 2024-12-13地域密着のEDLP フォーマットで迎え撃つ、関西地場中堅小売の戦略
- 2024-12-07イオン九州の戦略小型店、80坪のマックスバリュエクスプレス下呉服町店を徹底解説!