スーパーとドラッグストアが見事に融合!ゆりストアクリエイトSD星ヶ丘店を徹底分析!
1都7県に700店舗以上展開するドラッグストア(DgS)クリエイトエス・ディー(神奈川県/廣瀬泰三社長:以下、クリエイト)が、食品スーパー(SM)「ゆりストア」を運営する百合ヶ丘産業(同/渡邉雄介社長)を傘下に収めたのが2020年2月のこと。22年4月に改装した「ゆりストアクリエイトSD星ヶ丘店」(以下、星ヶ丘店)は、両社の要素が融合した新業態だ。本稿では、同店の調査を通して、クリエイトの「フード&ドラッグ」戦略を明らかにする。調査日:2022年10月29、30日、本文中の価格は調査日の本体価格
青果は「売り切れ御免」
星ヶ丘店は、京王相模原線「京王稲田堤」駅から徒歩約20分の場所にある。周辺は緑の多いエリアで、戸建てを中心とした閑静な住宅地となっている。近くには商業施設もなく、地域に溶け込んだ店舗だ。
同店の売場面積は約350坪(歩測)で、SMとしては中型店の規模。生鮮食品を軸とした主通路は調剤ゾーンの後方から始まり、青果、精肉、鮮魚、総菜の順に配置されている。売場は機能的で買いやすい。生鮮のレベルは平均的で、とくに際立った部門はないものの、全体的にベーシックな商品構成で、お客は不満がない様子が見受けられる。
ここからは各部門の売場を詳しく見ていく。青果売場では導入部に「キャベツ」(1玉159円)や「ブロッコリー」(1房159円)などを配置するほか、壁面の冷蔵ケースでは果実や「小松菜」(78円)などの葉物を展開。平台ではバナナや白菜、トマトなどを展開するほか、エンドでは「ほうれん草」(159円)を配置している。後方の平台ではタマネギやじゃがいもなど土物野菜の単品も販売。午後はスタッフを配置せず「売り切れ御免」のスタイルで、夕方にはキャベツは品薄だった。
精肉売場では、