2024年春・夏に発売してヒットした13食品に共通する圧倒的な「信頼感」

文:石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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 明治の「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーンHOME MADE STORY」は、ヨーグルトの本場ブルガリアの家庭に伝統として受け継がれる、素焼きの壺でつくった自家製ヨーグルトをテーマとした商品。味への評価が高く40~50代のミドル層を多く獲得し、プレーンヨーグルト市場全体を活性化している。

時代の変化に合わせた提案でトライアルユーザーを獲得

 国産素材や省スペースなど、味覚や嗜好のトレンドに合わせて開発された付加価値型の商品も幅広い年代に刺さりやすい。

 日清製粉ウェルナは安全・安心イメージのある国内麦小麦粉のラインアップを強化。新商品の「日清 北海道産小麦春よ恋100%強力小麦粉 チャック付」は国産小麦のなかでも小麦粉ユーザーからの支持の高い北海道産小麦「春よ恋」を100%使用。吸水性がよく、扱いやすいため、パンづくりの初心者にも選ばれている銘柄だ。

 明治「果汁グミスマートパックぶどう」は、ジューシーなおいしさの「果汁グミ」の標準4粒入り小袋が12袋入った商品。個包装の食べきりサイズなので子供のおやつとして使いやすく、さらにパッケージはかさばらず自立するスマートタイプなので、デスク周りなどにも置きやすい。来春には新フレーバーのマスカットを発売予定で、売場での存在感を高めていく。

 ライフスタイルの変化から、災害時の非常食だけでなく日常使いが増えているパックごはん。テーブルマークではパックご飯「国産こしひかり」シリーズをリニューアルし、まとめ買い用として10 食パックを発売。中身の配合を見直すことで、ごはん本来の炊き立ての香りがより引き立つようになっており、調理の時短化や簡便化とともにおいしさを求めるユーザーのニーズにこたえる。

 サントリー食品インターナショナルの「おうちドリンクバーPOPメロンソーダ」は、炭酸水で割るだけで外食チェーンでおなじみのドリンクバーのメロンソーダを家でも手軽に作れる濃縮飲料。定番の炭酸割りのほか、かき氷のシロップとして利用したり、酒類を割って楽しんだりなど、利用シーンも広がっている。

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