プロテイン訴求商品、市場は引き続き前年超えで伸長新商品登場で今後も期待大!

文=室作幸江(ライター)
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健康機能食品2020秋冬680

新型コロナウイルスの感染拡大によって、健康に対する意識はこれまで以上に高まっている。感染症から身を守るためにも健康でありたいと考え、機能性商品を活用する消費者が増えていることが市場動向でもうかがえる。そこで今回は、「健康・機能性市場トレンド2020秋・冬」と題して、顕著な動きのあった4つのカテゴリーを取り上げてレポートする。

プロテイン訴求商品

カテゴリーの主役「ザバス」の好調が続く

プロテイン訴求商品金額推移(全国)2019年8月~2020年7月
【対象商品】商品名に“プロテイン”などを含む商品、およびザバス商品

 かつてはプロのアスリートのための機能性食品というイメージのあったプロテインだが、いまや健康維持に欠かせない栄養素としての認知が進み、幅広い世代で利用が進んでいる。これに伴い、前年比200%超えの驚異的な伸長が続いていたが、2020年2月以降は右肩下がり。と言っても、直近7月で金額前年比164.0%という数値はほかの商品に比べれば驚きの伸びだ。右肩下がりをあえて説明するなら、外出自粛によりジムで鍛えたり、スポーツを楽しんだりする機会が失われたことによる一時的な鈍化といえるかもしれない。

健康イメージ
いまや健康維持に欠かせない栄養素としての認知が進んでいる i-stock /VlaDee

 市場をけん引しているのは、明治の「ザバスMILK PROTEIN」だ。金額構成比50%弱を占め、本カテゴリーの中心となっている。新商品が次々に発売され、いずれも好調だ。ブランド全体としては、金額前年比は落ち着いてきているものの、直近でも150%近いペースで伸長を続けている。これほどまでに支持される理由は、その飲みやすさ。粉末タイプのように牛乳や水に溶かす手間がなく、運動後に手軽にごくごく飲めるうえ、フレーバーが多彩で飲み飽きることがない。

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