「知恵」と「商品」の共同仕入れに本腰! 新たな成長フェーズに入ったAJS・コプロ
コプロでは物流と物量の最大化に本腰

さて、コプロの第35期の決算概要は、売上高629億円(対前期比2.6%増)と13期連続の増収。営業利益は3億4200万円(同16.7%増)と過去最高益を計上している。第36期の売上高は同2.1%増の642億円を目標にする。
部門別売上は「食品」188億円(同0.6%増)、「菓子」51億円(同2.3%増)、「雑貨」27億円(同0.6%減)、「日配」95億円(同1.7%減)、「生鮮」93億円(同4.4%減)、「惣菜」11億円(同4.7%増)、米30億円(同58.6%増)、「用度」133億円(同6.7%増)と元気な数字が並んでいるが、AJSの4兆円に迫らんとする総年商との比較で言えば、まだまだ伸びる余地は大きいと言える。
そんなコプロの商品事業が第8次中期事業計画で打ち出しているのは、ひとつに物流体制の整備だ。「キャパオーバーと老朽化が進んでいる関西の既存の物流センターは大阪、神戸辺りに移設したい。現在、物件を探している」と田尻会長は明かす。
加えて、九州エリアと東北エリアにはデポを設置する計画だ。また、これまで開発が遅れ気味だった冷凍食品の拡充と冷凍センターの設置を同時並行で進める。
2つめは、物量の最大化だ。従来、「くらし良好」は、ある程度の量を販売する前提で取引条件を決めていた。しかし、それ以上となる規模拡大にともない、全ラインアップの取引条件の再度見直しを図る。
また、「くらし良好」の中で会員企業が「みんなで売る!と決めた商品」については継続的に強化する。ちなみに24年度の「みんなで売る!と決めた商品」は81品、平均取扱率は71.3%で全品を取り扱った企業は9社だった。さらにはコストダウンにつながるさまざまな事象や人材の開発を進めていく――。
AJS・コプロは「知恵の共同仕入れ」のみならず、「商品の共同仕入れ」でもさらにパワーアップを図られる体制を着々と整備している。






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