イオン、防災用品をお盆前に拡充 広がる「備えない防災」商品とは?
“備えない防災”「フェーズフリー」商品の広がり
今田氏は「近年はお客様に『フェーズフリー』の考え方が広がっている」と話す。フェーズフリーとは、日常時はもちろん、非常時においても役立つ商品やサービスを広げていく考え方だ。
その一例が、今年の新発売商品のひとつである「足まもりっぱ」(2178円)だ。同商品は、釘も通さない特殊シートを底面に内蔵しているため、日常的に使うスリッパとしてだけでなく、地震発生時に割れて散らばったガラス片などから足を守る、防災スリッパとしての使用も可能になっている。
また、一部店舗の防災関連売場では、イオングループのプライベートブランドである「トップバリュ ホームコーディ」で展開する「フルクローズサンシェード」(3850円)や「コンパクトにしまえるチェア ロータイプ」(3300円)などを揃えたアウトドア用品売場を併設している。停電時に利用が可能なランタンタイプの灯具や、避難先でのプライバシーを守るテントなど、災害時のアウトドア用品の活用を提案したい考えだ。
今田氏は「ご実家への帰省時に、ご家族全体での防災・安全をもう一度見直していただけるような商品提案をしていきたい」と語る。